なんとなく働いてる

空中キャンプ(id:zoot32)さんの『なんとなく働くという知恵』がなんか良かった。

自分の事を振り返ってみると、卒業時は不況が大ブレイクしてる頃で、大学推薦で申し込んだ会社に落とされてしまい、その頃にはもう募集のピークも過ぎてるし、なんか就職活動もやる気が起き無いし、となってぼーっとしていた。
それで、無事大企業に就職する同期が自分の穴埋め用に紹介してくれた会社(と言うかマンションの一室)に日銭稼ぎにバイトしに行きながら第二新卒で就職活動をしていたが、役員面接に二社ほど連続で落ちたあたりでまた面倒くさくなって結局そのままその会社に就職することになった。
それでその会社には結局5年ほど居て、時たま給料遅配が発生したりしながらそれなりに楽しかった。


からしてみれば、わざわざバカ高い金を払って私立理系の大学院まで行かせてやりながらこの体たらくはなかなか酷い。
俺が親だったらぶん殴ってるかも。
こうして書いてみると、時たま集まって飲む高校同期の友達に呆れられてたのも今更ながら分かる気がする。


そもそも今ではプログラマ風の仕事をしてるけど、よく考えたら就職するまでは卒論修論でちょっとFORTRANとCで計算したくらいでまともにプログラムなんて組んだことは無かったし。

でも傍から見ると好き好んで自腹で何千円もする専門書を勝って読んでる様子から、好きでこの仕事をしてるようにも見えるらしい。


若い頃はこう言うのは一番嫌だった気もしないでもないけど、かと言って最初から何でも良いや〜って流れていくのも良く無さそうで。
何かになりたくて、色々と自分なりに足掻いて見たけど結果としてわが身を振り返れば昔なりたかった様な自分とは全然違ってて、でもそれも悪くないな、ってのが凡夫なりのしあわせなのかも。

となるとなんか篠原美也子の歌みたいで、デビュー当時から彼女の歌が好きな自分はそれほど変わってないのか。


まぁ「種と果実」から『葉桜』でも聴いてなさいってこった。