矢野絢子『バベルの石』一部@AOYAMA月見ル君想フ

去年の矢野絢子のライブ以来の妙な名前のライブハウス。
チケット入手がギリギリだったので番号は100番台で当然ほぼ最後の入場だったが、去年と違って椅子がいっぱいあってちゃんと座れた。と言うか狭い箱に椅子だらけで開演前のドリンク注文の列がある間は椅子には座れない状態だった。
二回の物販の所に、噂に聞いていたモナカの「郷」のCD申し込み用紙が残り一枚なのを発見し、思わず確保。
住所を記入し金を払う。
二部ではもう売っていなかったのでラッキーだった。
物販の所に居たおばさんは矢野母なのだろうか?


十分ほど押して矢野絢子が赤い傘を差し、赤いワンピースだか布切れだか見たいな服装で現れる。
傘を右奥の梯子に差して、挨拶で一笑いをとってからピアノに向かって開演。
つーか、本当に矢野絢子は写真写り悪いな。実物は可愛すぎる。


東京の人へのプレゼントか、おそらく一番メジャーな「てろてろ」からスタート。
ライブで見るのは二回目だが、本当にこの人のライブパフォーマンスは凄い。ピアノ一本で声にも物凄い技巧的な上手さがあるわけじゃないのに。

と言うわけで拾ったセットリストは

  1. てろてろ
  2. かくれんぼ
  3. けんか
  4. 約束
  5. ミュウミュウミュウ
  6. 闇の現
    • (一旦ドリンク休憩)
    • ここでバイオリンの史香さんも一緒に登場。
  7. ニーナ
  8. 永遠
  9. 迷子のワルツ
  10. ブランコ乗り
  11. ソリダスター
  12. 自称スワヒリ語の歌(スキャット風。2部ではフランス語と)
  13. 怪盗コールド(史香のバイオリン曲/w矢野ピアノ)
  14. ひとりのうた
  15. (enc)明るい方へ

初めて聞く曲も多かったが、今になっても『けんか』の
♪塀の上の、尺取虫。
のポップなリズムが離れない。
それとは対照的に、NHKの番組でイチジクコバチと言う蜂とイチジクの共生の物語を見て作ったと言う『約束』も凄い歌だった。うろ覚えの歌詞だが
バレリーナは赤い靴を履いて絶望の森に〜腐り始めた鎖骨に許しの風突き刺さる〜人生なんて下らなかったと〜歪んだ世界の・・・
な感じで、「腐り始めた〜」と同じメロディーの「軋み始めた骨盤に〜」の部分は同じ屍体の事なのか、それとも別のシーンの誕生のシーンなのか、前後が思い出せない、印象的なフレーズしか覚えていないのだが是非ちゃんと聞き込みたい。
『クローバー』みたいに激しい歌もなんか抜き身の刀みたいで、本当に素晴らしい。
ファンクラブに入会したら貰えると言うライブCD集に入ってないかなぁ。
その他、後半いきなりの生『ニーナ』も、大合唱だった『ソリダスター』も何もかも素晴らしいライブだった。
半年に一度くらい東京に来てくれないかなぁ。